ゼロクリック検索とは|AIによる概要で変わる対策
ゼロクリック検索とは、検索結果の画面だけで疑問が解決し、どのサイトもクリックされない検索のことです。増えている理由、AIによる概要の影響を示す調査、サイト運営者が取るべき対策を解説します。
ゼロクリック検索とは、検索した人が検索結果の画面だけで答えを得て、どのウェブサイトもクリックせずに検索を終えることです。 天気、為替、営業時間のような簡単な質問はもちろん、最近ではGoogleのAIによる概要が表示されることで、少し複雑な質問でもクリックせずに済む場面が増えています。
ゼロクリック検索が起きる主な場面
- 強調スニペット: 検索結果の上部に、ページから抜き出した答えが表示される
- ナレッジパネル: 会社や人物、場所の基本情報が右側(スマートフォンでは上部)に表示される
- 天気・計算・換算などの表示: 検索結果の画面で直接答えが表示される
- ローカル検索の地図: 店舗の営業時間や電話番号がその場で分かる
- AIによる概要: 複数のページの情報をAIがまとめて表示する
このうち、AIによる概要は2024年8月に日本で提供が始まり、ゼロクリック検索が話題になる大きなきっかけになりました。機能の仕組みはAIによる概要とはで解説しています。
AIによる概要はクリックをどれくらい減らすのか
アメリカの調査機関Pew Research Centerは、2025年3月に、調査に協力した米国の成人約900人のブラウジングを分析しました。その結果、AIによる要約が表示された検索では、検索結果のリンクがクリックされた割合が約8%で、表示されなかった検索の約15%より低かったと報告しています。また、AIの要約の中に表示された引用元のリンクがクリックされたのは、約1%でした。
この調査は米国の利用者を対象にしたもので、日本でも同じ割合になるとは限りません。それでも、「AIによる概要が表示されると、クリックが減る傾向がある」ことを示すデータとして参考になります。
サイト運営者への影響
- 検索順位が変わらないのにクリックが減ることがある: 順位ではなく、検索結果の画面の変化が原因の場合があります
- 情報を調べるだけの検索ほど影響を受けやすい: 用語の意味や手順など、答えが短くまとまる内容はクリックされにくくなります
- ブランドの名前に触れる機会は残る: クリックされなくても、AIの要約や引用元に名前が出れば、検索した人の目に触れます
ゼロクリック検索への対策
1. 「見られる」ことを成果として測る
クリック数だけでなく、AIによる概要の引用元に自社が入っているか、要約の中で自社名が出ているかを確認します。サーチコンソールの生成AIのパフォーマンスレポートでは、AIによる概要とAIモードでの表示回数をページごとに確認できます。
2. AIによる概要の引用元を目指す
検索する人の疑問に、見出しのすぐ下で直接答えるページは、要約の材料として使われやすくなります。具体的な手順はAIO対策のやり方で解説しています。
3. クリックする理由のある内容を用意する
要約だけでは足りない情報、たとえば料金の詳しい条件、実際の事例、比較表、計算ツール、申し込みの手続きなどは、ページを開く理由になります。
4. 指名検索を増やす
会社名やサービス名で検索する人は、目的のサイトに行くためにクリックします。AIの回答や外部のサイトで名前を知ってもらうことは、指名検索を増やすことにもつながります。
数字の変化を正しく読む
クリックが減ったとき、すぐにAIによる概要のせいだと決めつけないことも大切です。同じ期間で比べて、表示回数そのものが減っているなら、需要やインデックスの問題かもしれません。表示回数は変わらずクリック率だけが下がっているなら、検索結果の画面の変化を確認します。分析の進め方はAI検索でGoogleからの流入は減るのかで解説しています。
まとめ
ゼロクリック検索は、検索結果の画面だけで疑問が解決する検索のことで、AIによる概要の登場で増えています。クリック数だけでなく、AIの要約や引用元での見え方も成果として測り、クリックする理由のある内容を用意することが対策になります。
SearchSeal では、登録した質問について、AIによる概要が表示されたときの要約と引用元を毎日保存し、ChatGPT、Gemini、Perplexityでの言及とあわせて確認できます。
よくある質問
ゼロクリック検索は悪いことですか?
検索する人にとっては早く答えが分かる便利な仕組みです。サイト運営者にとってはクリックが減る一方で、AIの要約や引用元に名前が出れば、知ってもらう機会にもなります。
ゼロクリック検索が増えたらSEOは意味がなくなりますか?
意味はなくなりません。AIによる概要の引用元になるには、インデックスされスニペット付きで表示できるページであることが条件です。SEOの基本は引き続き重要です。
自社のサイトがゼロクリック検索の影響を受けているか確認するには?
サーチコンソールで同じ期間の表示回数とクリック率を比べ、表示回数が変わらずクリック率だけが下がっている検索クエリを探します。あわせて、その検索でAIによる概要が表示されているかを確認しましょう。