AIO対策ツール比較|AIによる概要の確認ツール
GoogleのAIによる概要に自社が表示されるかを確認できるツールを、料金、対応範囲、引用元の記録で比較します。Geminiとの違い、概要が出なかった場合の扱い、数字の分母の確認方法も解説します。
AIによる概要(AI Overview)を確認するツールは、Google検索の結果に表示された概要そのものを記録するものを選びます。 Geminiのアプリの回答を「AIによる概要」と呼び替えているツールでは、正しく確認できません。SE Ranking、Semrush、Ahrefs、OtterlyAI、Rankscale、Promptwatch、Surfer、SearchSealは、AIによる概要への対応を公開しているか、専用の仕組みで確認しています。
この記事は2026年10月3日時点で、各社の公式の機能、ヘルプ、料金のページを確認した内容です。実際に使い比べた結果ではありません。また、この記事を書いているSearchSealも比較の対象に含まれます。
AIによる概要、AIモード、Geminiは別のもの
- AIによる概要: Google検索の結果の上部に、Googleが必要と判断したときに表示される要約
- AIモード: Google検索の中で、AIと対話しながら調べる機能
- Gemini: Googleの対話型AIのアプリ
ある機能での結果を、別の機能の結果として扱うことはできません。ツールを選ぶときは、まず「AIによる概要」を確認していることを確かめましょう。機能の仕組みはAIによる概要とはで解説しています。
比べ方
各ツールについて、確認している機能、料金の条件、無料で使える範囲、向いている使い方を確認しました。最低条件は、AIによる概要への対応を明記していることです。そのうえで、検索したキーワード、地域、確認した日時、概要の文章、引用元が記録されるかを確認します。
Googleは、AIの機能の対象になる条件や、サーチコンソールでの計測について説明していますが、対象のページが必ず選ばれるとはしていません。ツールの数字は、Googleが記録した検索のパフォーマンスとは分けて扱いましょう。
AIO対策ツールの比較表
| ツール | 料金の目安 | 対応するAI | 無料で使える範囲 | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|---|
| SE Ranking | Core 月129ドル(年払いは月103.20ドル) | AIによる概要、AIモード、ChatGPT、Gemini、Perplexity | 14日間のトライアル(カード不要) | キーワードの順位と一緒にAIによる概要を確認する |
| Semrush AI Visibility | 1ドメイン月99ドル(年払いの表示) | ChatGPT、GoogleのAI、Gemini、Perplexity | 機能が制限された無料のアクセス | キーワードの調査と毎日の計測を一緒に行う |
| Ahrefs Brand Radar | カスタムプロンプトは月40ポンドから(表示どおり) | AIによる概要、AIモード、ChatGPT、Geminiなど | 無料の範囲は要確認 | 幅広い調査と決めた質問の確認を分けて使う |
| OtterlyAI | Lite 月29ドル(15プロンプト) | AIによる概要、ChatGPT、Perplexity、Copilot(AIモードは追加料金) | トライアルあり | 少ない数のキーワードを毎日確認する |
| Rankscale | 月20ドル相当から(Essentialsは年払いのみ) | AIによる概要、AIモード、ChatGPTなど | Proの7日間トライアル | 確認の頻度を柔軟に選ぶ |
| Promptwatch | Essential 月95ドル(4モデル) | AIによる概要、AIモード、ChatGPT、Geminiなど | 7日間のトライアル | 確認の結果を記事の改善につなげる |
| Surfer | AI Search Analytics 月95ドル(年払いは月82ドル相当) | AIによる概要、AIモード、ChatGPT、Gemini、Perplexity | 7日間のトライアル | 記事を作るチームが言及を確認する |
| SearchSeal | Starter 月79ドル(年払いは790ドル) | AIによる概要、ChatGPT、Gemini、Perplexity | 7日間のStarterのトライアル(カードの登録が必要) | 概要の記録をページの改善につなげる |
ツール全体で対応しているAIと、AIによる概要を確認するときの国、回数、履歴の設定は同じとは限りません。契約するプランで、AIによる概要の設定そのものを確認しましょう。
SE Ranking:キーワードの順位と一緒に確認する
SE Rankingには、AIによる概要の確認の専用ページがあり、SEOのツールの一つとして提供されています。Coreのプランでは、毎日のプロンプトの確認と、通常のキーワードやプロジェクトの枠が含まれます。すでにキーワードを管理しているSEOのチームに向いています。
通常の検索順位と、AIによる概要への表示は、検索結果の別々の部分です。両方を記録する場合も、名前を分けて報告しましょう。
Semrush:調査と毎日の計測を一緒に行う
Semrushは、プロンプトの計測の対象としてAIによる概要を明記しています。毎日のカスタムの計測と、幅広いプロンプトやブランドのデータベースは分けられています。幅広い調査でテーマを見つけ、決めたキーワードで継続的に確認する、という使い方に向いています。
レポートごとの日付を確認し、更新の時期が違うデータを、同じ時点のものとして混ぜないようにしましょう。
Ahrefs Brand Radar:幅広い調査から確認するキーワードを決める
Ahrefs Brand Radarは、インデックスのデータでAIによる概要に対応し、カスタムプロンプトでの確認もできます。幅広いデータで分野全体を調べてから、継続して確認するキーワードを決める、という使い方ができます。
狭い分野の新しいサービスでは、インデックスに必要なキーワードが含まれないこともあります。自社のキーワードで試してから判断しましょう。
OtterlyAI:少ない数のキーワードを毎日確認する
OtterlyAIのLiteには、AIによる概要を含む4つのAIが含まれ、15のプロンプトを毎日確認できます。AIモードは追加料金として分けられているので、2つの機能を混同せずに済みます。
少ない数でも、顧客の判断に大きく関わるキーワードを選べば役に立ちます。大切な条件を含むキーワードも入れ、好意的な言及だけでなく、事実が正しく伝わっているかも確認しましょう。
Rankscale:確認の頻度を柔軟に選ぶ
Rankscaleは、AIによる概要とAIモードの両方に対応しているとしています。クレジット制で確認の頻度を選べるため、キーワードのグループごとに頻度を変えたい場合に向いています。概要が表示された例と表示されなかった例の両方で、結果がどう記録されるかを確認しましょう。
Promptwatch:確認の結果を記事の改善につなげる
Promptwatchは、AIによる概要を、AIモードやGeminiとは別に扱っています。最初のプランでは4つのモデルを選ぶので、必要な組み合わせを確認しましょう。コンテンツの不足の分析や、記事の作成の機能もあります。
概要がよく引用している外部の説明があっても、同じような一般的な記事を増やせばよいとは限りません。自社の事例や、最新の対応表など、自社だからこそ書ける内容を考えましょう。
Surfer:記事を作るチームが言及を確認する
Surferは、AI Trackerのレポートの対象にAIによる概要を含めています。AI Search Analyticsは、ほかの記事作成の機能とは別のプランで、毎日50のプロンプトを確認できます。記事の更新を予定しているページで試し、更新の前後で結果を確認する使い方に向いています。記事のスコアが、AIによる概要での表示を予測するわけではない点には注意しましょう。
SearchSeal:概要の記録をページの改善につなげる
SearchSeal は、国と言語を指定してGoogle検索を確認し、表示されたAIによる概要の文章と引用元を記録する専用の仕組みを持っています。Geminiの回答を概要として扱うことはありません。毎日のプランで、AIによる概要とChatGPT、Gemini、Perplexityを確認します。
AIによる概要は、すべての検索で表示されるわけではありません。SearchSealは、概要が表示されたときだけ回答として保存します。概要が表示されなかったことを「自社が紹介されなかった」とは扱いません。
キーワードを大量に調べたり、通常の検索順位を管理したりすることが主な目的なら、SEOのツールのほうが向いています。
「概要が出たか」と「自社が出たか」を分ける
確認の結果は、次の順で見ます。
- そのキーワードで、AIによる概要が表示されたか
- 表示された場合、自社の名前や自社のページが含まれていたか
この2つをまとめて「0件」とすると、概要が表示されなかったのか、表示されたが自社が含まれなかったのかが分かりません。また、確認に失敗した場合は、そのどちらでもない「不明」として扱います。
数字の分母を確認する
架空の例で考えます。20回の確認を予定し、18回で結果が得られ、そのうち10回でAIによる概要が表示され、4回で自社の名前が出たとします。2回は確認できませんでした。
- 表示された概要のうち、自社が出た割合:4/10=40%
- 結果が得られた検索のうち、自社が出た割合:4/18
- 予定した確認のうち、自社が出た割合:4/20(確認できなかった2回を含む)
どれも間違いではありませんが、意味が違います。レポートでは、どの分母を使っているかを明記し、元の件数も残しましょう。翌月に概要が表示される回数が増えれば、概要の中での割合が変わらなくても、全体での割合は上がります。
引用元を確認してから改善を決める
概要とともに表示されたページを開き、内容を確認します。外部のページに自社についての正しい情報が載っていることもあれば、自社のページが引用元に出ているのに名前が出ていないこと、古い情報が引用されていることもあります。
自社のページなら、条件をはっきり書く、対応している連携を更新する、具体例を加える、古い記述を直す、などの具体的な改善を決めます。改善の進め方はAIO対策のやり方で解説しています。
サーチコンソールとあわせて使う
サーチコンソールは、自社のサイトのGoogle検索でのパフォーマンスを記録します。生成AIのパフォーマンスレポートでは、AIによる概要とAIモードでの表示回数を確認できますが、概要の文章そのものは保存されません。ツールの記録とサーチコンソールは、お互いを補う情報として使いましょう。
まとめ
AIO対策ツールは、Google検索のAIによる概要そのものを記録するものを選び、「概要が出たか」と「自社が出たか」を分けて確認しましょう。数字の分母を明記し、引用元のページを確認してから改善を決めることが大切です。
SearchSeal は、登録した質問について、AIによる概要が表示されたときの要約と引用元を毎日保存し、ページの改善と効果検証につなげます。
よくある質問
Geminiを確認すればAIによる概要も確認できますか?
できません。GeminiはGoogleの対話型AIのアプリで、AIによる概要はGoogle検索の結果に表示される機能です。AIによる概要を確認するには、Google検索の結果を記録するツールが必要です。
AIによる概要が表示されないキーワードはどう扱いますか?
「概要が表示されなかった」として記録し、「自社が紹介されなかった」とは分けて扱います。確認に失敗した場合は、そのどちらでもない「不明」として記録します。
サーチコンソールだけでAIによる概要の対策はできますか?
サーチコンソールでは、AIによる概要とAIモードでの表示回数などを確認できますが、概要の文章や、自社以外の引用元は分かりません。概要の内容を確認するには、記録するツールとあわせて使いましょう。